空き家の相続や生前整理の終活について

『誰でもわかる!「相続」と「終活」ってなに?』
難しい「相続」や何をしたら良いかわからない「終活」について、わかりやすく簡単に説明します。
1.はじめに
「相続」と「終活」という言葉を聞いたことがありますか?
人生には必ず終わりがあり、その後に残った人たちが困らないよう準備することが大切です。
2.「相続」ってなに?
相続とは、亡くなった人(被相続人)の財産を、家族など(相続人)が受け継ぐことです。
財産にはお金、家、土地、物などさまざまなものがあります。誰がどのくらいもらえるのかは、法律(民法)で決まっています。
3.相続の基本ルール
「法定相続人」:亡くなった人の財産をもらう権利がある人のことです。配偶者や子どもが優先され、次に親、兄弟姉妹などが続きます。
「法定相続分」:法律で決められた、相続人が受け取れる財産の割合です。
「遺留分」:遺言で財産を自由に決めても、最低限受け取れる財産の割合です。これは特定の相続人(例えば配偶者や子ども)を守るための制度です。
「相続放棄」:相続する権利を放棄することもできます。負債(借金)が多い場合などに選ばれることがあります。相続発生を知ってから3ヵ月以内に家庭裁判所へ申述。
「相続税」:一定以上の財産を相続した場合に国に納める税金のことです。相続発生を知ってから10ヵ月以内に税務署へ申告・納付。
「遺言(ゆいごん)」という手紙を書くと、自分で財産の分け方を決めることができます。
4.遺言の種類と書き方
自筆証書遺言:自分の手で書く方法
公正証書遺言:専門家(公証人)に作ってもらう方法
秘密証書遺言:自分で遺言を書き、内容を秘密にしたまま封筒に入れて封印し、公証人にその存在だけを証明してもらう方法
※遺言がないと、家族が財産をめぐってトラブルになることもあります。
5.相続で困ることとその対策
財産をめぐる家族間の争いを防ぐには、早めに家族で話し合うことが大切です。また、相続に関して以下の専門家の力を借りることもできます。
≪専門家≫
・弁護士:遺産分割で協議がうまくいかないとき、法律的な問題を解決したり、裁判を行ったりします。
・行政書士:書類の作成や手続きを手伝います。
・司法書士:不動産登記や相続登記の手続きをします。
・税理士:相続税の計算や申告をサポートします。
6.「終活」ってなに?
終活とは、自分の人生の最後に向けて準備をすることです。
自分が亡くなった後のことを考え、家族が困らないように準備します。
7.終活でやっておくべきこと
財産の整理:どこに何があるのかリストにする。
遺言書の作成:自分の希望をしっかり伝える。
お葬式やお墓のことを決めておく。
自分の希望を家族に話しておく。
8.エンディングノートの活用
エンディングノートとは、自分の希望や大切な情報を書き込むノートです。
家族に自分の考えを伝える手助けになります。
市販されているものも多く、誰でも簡単に書けます。
9.まとめ
「相続」と「終活」は、自分と大切な家族を守るための大切な準備です。
若い人でも、家族と一緒に話し合い、少しずつ考えておくと安心です。
わからないことがあれば、家族や専門家に相談しましょう。